たれ目院長ブログ ~リフトアップに必要なヒアルロン酸の量~

たるみイラスト

ヒアルロン酸注射と聞くと、気にされることは「効果」と「副作用」、そしてその次に質問されるのはたいてい「いくらかかるのか?」。効果と副作用に納得されたあとには治療費が一番気になるところなのでもっともなことですが、その答えは意外と難しいのです。人によって悩みのポイント、どれだけ改善したいかが異なるため、薬量の差が出にくいボトックス治療と違って治療費の差が大きくなります。

例えばほうれい線一つとっても、深さや溝の長さ、骨の損失次第で大きく変わり、30代でもたるみが強ければ40代の方より多く必要になることがあります。どの程度ほうれい線を消すかにもより、完全に消したい人と少し改善できればいいという人では同じ程度の症状であっても治療に必要な量が変わってきます。また、人によってはほうれい線は深くてもいいから目の下の凹み、いわゆるゴルゴラインを消したい、と希望される方もおり、その場合気になるポイントだけの治療であればヒアルロン酸1本で治療することもあります。

診察では、悩みの症状を改善するためにはどこにどれだけの量が必要かを提示しますが、顔は全体のバランスで成り立っているため一部分の変化だけでは患者様が思うほどの変化が起きないので、医師の目から見て悩みのために治療すべきポイント、他にも改善できるポイントを全部アセスメントしてお話しします。アンチエイジング治療のプロとしてマイナス15歳を実現するために必要なトータルフェイシャルトリートメントの重要性を説明した上で、どこをどれだけ治療するかを決めていただきます。

ということで、本当に必要なヒアルロン酸の量は悩みの部位、どの程度改善させたいかによって異なるため一律に決めることは難しいということを書きましたが、一般的なたるみ治療についての一応の目安があります。

60代は6本

50代は5本

40代は4本

30代は3本

20代は2本

アラガン社のヒアルロン酸1本で1㏄です。量はあくまで目安ですが、ベースのリフトアップをしっかりと行うには年齢毎にこれくらいの量が必要です。40代以上はばらつきが大きく大きくなり、50代であっても3本でベースのリフトアップができる人もいれば7本必要な人もいる、という感じです。逆に30代は3本あれば多くの人がたるみが改善されます。20代でも2本必要なの?と思うかもしれませんが、もちろん全然必要ない人もいます。ただし、20代からでも靭帯のゆるみ、骨の萎縮は進行し、年齢以上にたるみがある人もいますので、決して大げさな数字ではありません。たるむ前から治療しておけば靭帯のゆるみを防いで、ずっと若い顔を維持できるというメリットもあります。

顔の老け方のタイプ、骨格によっても必要な量が変わってきます。骨や筋肉、脂肪のボリュームがしっかりとあって、単純に靭帯がゆるんでたるんでいるだけであれば以外にも少量のヒアルロン酸で若返りができますが、ボリュームが減って頬やこめかみが削げてくるタイプの方は、想像以上にボリュームが減っているので若い顔に戻すのにはけっこうな量が必要になります。

このように単純に靭帯が伸びてたるみが出てるだけの場合は、

リフトアップさせるだけで改善するので比較少ない量のヒアルロン酸でも効果を感じられます。

このように頬やこめかみ、もっと言えば額、口周り、唇も含めてですが、ボリュームロスが大きくて削げているようなタイプの顔は、ボリュームを補い、若さを取り戻すために必要な量がちょっと多くなります。

今、若く美しい顔というのは楕円形のオーバルフェイスが基本となっています。たるみをなくしてボリュームロスを改善させることは、このオーバルラインへと近付けることと同じ意味を持ちます。

バランスの良い顔を作る時のラインは他にもたくさんあり、オーバルラインも実は3種類ありますがまた別の機会で紹介したいと思います。美や若さの基準となる形があって、それを考えながらアセスメントして、人それぞれに最適な治療部位、注入量というのを決めています。ドクターの好みで決めているわけではありませんし、マニュアルもありません。あくまで患者様その人の顔を見てオーダーメイドの治療をするのが最適な答であり、それはやはり人によって想像以上に違うのです。

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ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

052-253-8155

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